ブリエ ブログ

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たまには・・・

2011.11.01

えがわ歯科医院

最近自転車のお話しか書いていない気がするので、ちょっと真面目な話をしてみたいと思います。
 やはりみなさん最近の関心事というものに「被爆」というものが挙げられるのではないのでしょうか。

 我々医療業界では、患者さまを診断するうえで欠かすことのできないX線写真撮影というものがあります。
その前にまず私たちは普通に生活をしていてどれくらいの被爆をしているのでしょうか?
実は常にみなさん被爆してるのはご存じでしたでしょうか?
 自然被爆というのですが、宇宙から紫外線とともに降り注ぐ宇宙線という放射線、地面から発せられる放射線、食物、飲料水、などなど被爆する機会は多々あります。
1年間に大体2,4mSV(ミリシーベルト)位みなさん被爆することになるわけですが、ん? 確か年間被爆量は1mSVとかニュースで言っていたような・・・
 実は年間被爆量1mSV 以下という政府が打ち出した基準は、自然被爆量を除いた人工的な放射線量のことだったんです。
人工的な放射線とは、医療用X線や今回のような原発事故、農業、工業で使用される放射性物質などなどです。

とくにX線を使用した診断装置いわゆるレントゲンはどれくらいの被爆を伴うのでしょうか?

普通どこの医療機関でも、X線室というものがあります。X線室はドアも含め全周をX線を通さない鉛の壁で覆われています。これは医療従事者及び他の患者さまを被爆から守るためです。

では実際撮影されている患者さんは?
 胸部X線CT撮影6.9mSV、胃のレントゲン撮影0,6mSV、胸部X線撮影0,05mSV、

そして当院のレントゲン

トロフィー社のトロフィーパンプラス

このレントゲンの優れた特性として、CTでありながら、低被爆線量を実現したという点です。
CT1枚撮影した時の被爆線量は0,005mSV
さらに、口腔内全体をCT撮影した場合でも0.007mSVとなります。
また、被爆を最小限に抑えるために、鉛でできた防護エプロンを必ずつけていただきます。

だからといってむやみに撮影していいものではありません。
しかし、歯科界において、いまやCTというものは必ず必要な機材です。
CTなしでは、とくにインプラント治療などの外科処置において正確な診断、安全な治療はあり得ないと思います。自己満足ではない客観的な指標として・・・


各診療台にモニターが付いていて、すぐに患者さんと一緒に確認することができます。


 今は医療業界も急速にデジタル化が進んでおります。医療器具、手術法なんかもコンピューターなしにはあり得ない時代が来ています。いつかドクターはキーボードを打つだけで、ロボットが手術する時代になるんでしょうね。



それはそうと私の場合、学生時代からボート、最近では自転車三昧で被爆し放題なのですが・・・大丈夫かなぁ